花屋(はなや)の店先(みせさき)に並(なら)んだ いろんな花(はな)を見ていた ひとそれぞれ好(この)みはあるけど どれもみんなきれいだね この中で誰(だれ)が一番だなんて 争(あらそ)うこともしないで バケツの中誇(なかほこ)らしげに しゃんと胸(むね)を張(は)っている それなのに僕(ぼく)ら人間(にんげん)は どうしてこうも比(くら)べたがる？ 一人一人違(ちが)うのにその中で 一番になりたがる？ そうさ　僕(ぼく)らは 世界に一つだけの花 一人一人違う種(たね)を持(も)つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい 困(koma)ったように笑(わら)いながら ずっと迷(まよ)ってる人がいる 頑張(がんば)って咲(さ)いた花はどれも きれいだから仕方(しかた)ないね やっと店(みせ)から出てきた その人が抱(かか)えていた 色とりどりの花束と うれしそうな横顔(よこがお) 名前も知らなかったけれど あの日僕(ぼく)に笑顔(えがお)をくれた 誰(だれ)も気(き)づかないような場所(ばしょ)で 咲(さ)いてた花のように そうさ　僕(ぼく)らも…